臭いの元を探す

口臭の治療では、まず臭い物質が発生する原因を探ります。口臭セルフチェックなどの問診をして、虫歯や歯周病の検査など基本的な検査をするといった流れが一般的です。さらに、舌表面の汚れ具合、機器を使って口の中の「臭い物質」の濃度測定などの検査を行います。

口臭の原因が呼吸器や鼻・喉の疾病である場合もありますが、90％は虫歯や歯周病が原因と言われています。検査で虫歯や歯周病が見つかった場合は、細菌の増殖を抑えるために治療を開始します。

虫歯の治療

虫歯は食べもののカスや汚れが残りやすく、臭いの原因になりやすい疾病です。また、虫歯が進行していくと歯の神経が腐ってしまい、膿が溜まることもあり、これもまた口臭の原因になります。

初期の虫歯であれば、歯の表面を削り、詰め物や被せ物をするだけで済みます。この場合は数回の通院で治療が終わるでしょう。費用は5,000円～1万円程度が目安です。しかし重度の虫歯は歯根の治療が必要となります。通院期間は1か月以上、その分費用も高まり2万円程度が目安です。

歯周病の治療

歯周病は、歯垢や歯石といった汚れが溜まって歯茎に慢性的な炎症が起こる疾病です。歯垢や歯石も口臭の原因になり得ます。歯垢や歯石を除去した後、治療と歯肉の炎症を治める治療を行います。

歯周病は、歯茎の炎症が静まるのを待ちながら少しずつ治療をしていかなければならないので、短くても3か月間、歯肉の深い部位まで治療すると半年かかってしまうことも少なくありません。治療期間が長くなればなるほど費用は高くなり、1万円～数万円が目安です。

なお治療と並行して、歯磨きの際に歯周病を予防できるブラッシングの仕方についての指導も行います。歯周病治療中に家庭で適切な歯磨きを実施すると治療期間の短縮にも繋がり、治療が終了してからも良い状態の歯茎を維持できます。

ドライマウスの治療

「ドライマウス」とは口の中が乾燥している状態です。症状としては舌に汚れが付きやすくなる、口の中がネバネバするなどが挙げられます。何らかの理由で唾液が減少し、唾液による自浄作用や歯の防御作用、殺菌作用などが弱まってしまうのです。このような状態になると細菌が繁殖しやすく、口臭が強くなってしまいます。

ドライマウスの原因は、口呼吸や加齢、ストレスや薬の副作用、糖尿病や副鼻腔炎、胃の病気などが挙げられます。そのため場合によっては、歯医者以外でも受診が必要となるのです。噛み合わせ不良による口呼吸などが原因であれば、歯医者での矯正治療が効果的です。

一人で悩まずにまずはご相談を

サンシャイン歯科では、お口の臭いに関する悩みを解消するために「口臭相談室」を開設しています。お一人お一人の症状に合わせて、治療や口臭予防のアドバイスを行いますので、まずはお気軽に無料メール相談をご利用ください。