糖分の多い食品

食品の中には、お菓子など甘いものというわけではないのに糖分がかなり高いものがあります。乳酸菌飲料やスポーツドリンクの他、ケチャップやみりん、ウスターソースなどの調味料にも多くの糖分が含まれていますので、使用量はできるだけ少なめにしておくに越したことはありません。

また糖分の多い飲料は、ペットボトル症候群を引き起こす可能性があります。ペットボトル症候群というのは、糖分の多い清涼飲料水を飲み過ぎることによって起こる症状で、血糖値が異常に高くなる急性の糖尿病です。「ソフトドリンクケトーシス」とも呼ばれるペットボトル症候群は、大量に清涼飲料水を飲むことによって血糖値が上がり、糖分が多いものは喉が乾くため、さらに甘いものを飲んでと悪循環に陥ってしまうのです。

小さい子どもがソフトドリンクを飲みすぎると、虫歯だけではなくて糖尿病にかかるリスクも増えますので、量を制限して与えることが大切です。

だらだら食べ

たとえ同じ分量の砂糖でも、一度に食べるよりもだらだらと時間をかけた方が虫歯になりやすくなります。アメやグミ、チューブ入りのアイスキャンディーなどは食べるのに時間がかかり、だらだら食べになりがちなので注意しましょう。

1回に少ししか食べることのできない乳幼児は、おやつを摂ることによって栄養素の補給をしていますが、おやつの時間はしっかりと決め、量も少量にとどめます。

歯がきちんと磨けていない

歯がきちんと磨けていれば、虫歯になるリスクはかなり抑えることができるのですが、多くの親御さんは正しい「仕上げ磨き」ができていない状態です。このような場合には小児歯科医院で仕上げ磨きの方法を教えてもらうのがおすすめです。

子どもが自分で歯ブラシを持って歯を磨けるようになっても、10歳ぐらいまでは仕上げ磨きをしてあげることによって虫歯を予防することができます。

そもそも子どもの歯は虫歯になりやすい

子どもの歯、いわゆる乳歯というのは、エナメル質が永久歯の半分しかありません。エナメル質というのは歯の一番外側にある層のことです。この層が子どもの場合薄いため、穴が開きやすく虫歯が進行しやすいという特徴があります。

乳歯に代わって生えてきた永久歯も、生えたばかりのころは未成熟で表面が粗くなっています。表面が粗いと虫歯になりやすいので、注意しなければなりません。子どもの歯はまた、酸にも弱いので、ちょっと虫歯になると一気に進行してしまいます。乳幼児は虫歯の痛みをうまく親に伝えることができないことも多く、受診をするのが遅くなりがちです。

定期検診や虫歯治療と合わせて日ごろから子どもの口腔チェックを欠かさないことも、虫歯を予防するうえで大切なポイントです。