食べ物が原因の口臭

タマネギやニンニクを食べたときは口臭がきつくなることがあります。タマネギ・ニンニクには「アリシン（allicin）」という匂い成分が含まれており、体の中に一度取り込まれると、いやな匂いが16時間持続するといわれています。

つまり、晩御飯にタマネギ・ニンニクを食べると翌朝まで匂いが消えないということですから、朝起きたときの不快な口臭を予防するためには、夜にタマネギ・ニンニクを食べないことが肝心です。アリシンはニラやらっきょう、長ネギなどにも含まれています。

アルコールが原因の口臭

アルコールも口臭の原因のひとつです。お酒を飲むと、アルコールを分解するために「アセトアルデヒド（acetaldehyde）」という物質が発生します。食品やアルコールが原因の口臭は一時的なもので時間が経つと消えていきます。爽やかな口腔内の状態で朝を迎えたいという方は、晩酌のお酒の量はほどほどにしておくのがおすすめです。

生理的口臭

個人差があるとはいえ、ほとんどの人に発生するのが生理的口臭です。特に女性は、妊娠や生理などといったホルモンの変化によっても口臭が強くなりやすく、睡眠中に唾液が減ることで匂いがよりきつく感じられることがあります。

病気が原因の口臭

歯周病や虫歯、歯垢、歯石などの口腔の疾患によって口臭が強くなるケースも多々あります。さらに糖尿病や呼吸器系・消化器系の病気も口臭の原因として見逃せません。

朝起きたときに特に口臭がきつく感じられる原因

朝起きたときの口臭は「モーニングブレス」とも呼ばれており、特に強烈な口臭を感じる人も少なくありません。私たちの口腔内には細菌がたくさん住み着いていますが、唾液の殺菌作用または自浄作用によって絶え間なく洗い流されています。そのため起きている間にはそれほどひどい口臭がすることはありません。

ところが寝ている間中は口を動かすこともなく、唾液の分泌量が低下してしまい、口腔内で細菌が増殖しガスが発生するため、口臭がひどくなってしまいます。

口を開けて寝る習慣のある方は、ドライマウスによって口臭がさらにきつくなりますので、できるだけ口を閉じて寝る習慣を身につけることも大切です。

朝のきつい口臭を予防するためには

朝起きたとき、きつい口臭に悩まされるのを予防するためには、寝る前に徹底した歯磨きを行うことが何より大切です。口腔内に食べかすがあると寝ている間に細菌が増殖してしまいますので、ブラッシングだけではなくてデンタルフロスや歯間ブラシも使って口腔内を清潔にしておきましょう。歯科医院のなかには口臭相談を承っているところもあるため、近くにそういったサービスを行っている歯科医院がないか探してみるのもよいでしょう。