生え変わりのスピードは人によって違いがある

歯の生え変わりのスピードは身長や体格にも個人差があるように、子どもによって違ってくるため、歯の生え変わりのスピードにも個人差があるものです。

多くは6歳頃から始まり、14歳頃までに完了すると言われています。しかし5歳半くらいで生え変わりが始まる子もいれば、7歳になってもまだ生え変わらない子もいるのです。まわりの子より多少生え変わりが遅くてもそれほど心配はいりません。

生え変わり時期の歯磨きは念入りに

生えてから2〜3年の永久歯は「幼若（ようじゃく）永久歯」と呼ばれ、歯質が未成熟なため虫歯になりやすいといわれています。そのため生え変わり時期の歯磨きは念入りに行うことが必要です。

永久歯は下顎の第一大臼歯から生え始めます。この第一大臼歯というのは、一番奥の乳歯の後ろから新たに生えてくる歯で、永久歯の中でも一番大きく、歯並びや噛み合わせの基本となる大切な歯です。しかし奥歯であることや、生え始めは他の歯よりも背が低いことで歯ブラシが届きにくく磨き残しも多くなります。

永久歯の生え始めは子どもの将来のためにも非常に重要な時期なので、歯磨きももちろん大切ですが小児歯科でフッ素を塗ってもらうなど虫歯を防ぐ対策も検討しましょう。

虫歯を放っておくと歯並びが崩れる原因に

乳歯の場合、虫歯になってもいずれ生え変わるからと放置されがちですが、その考え方は大きな間違いです。乳歯が虫歯になるとそのまわりの歯にも虫歯菌は広がり感染を広げてしまいます。

そのためせっかく永久歯が生えてきても、隣に乳歯の虫歯があると虫歯菌に感染する恐れがあるのです。虫歯は放置しても完治しないので、生えてきたばかりの永久歯が虫歯になってしまうと、治療を開始せざるを得ません。気づかずに放置してしまうと、どんどん悪化し、子どもであっても歯槽膿漏や歯周病などにかかってしまいます。

また、乳歯の虫歯を放置することで歯並びにも悪い影響を与える可能性があります。正常な歯並びになるためには、適切な時期に歯が抜け、そして生えてくることが必要です。乳歯の虫歯を放置することは、歯が抜けて生えてくる適切な時期を乱す原因となります。歯並びが悪くなる原因がこれだけというわけではありませんが、きれいな歯並びを手に入れるためには乳歯の虫歯もきちんと治療することが大切です。

虫歯を防ぐには定期検診へ

定期検診では虫歯の早期発見だけでなく、予防、歯の本数が足りていないなどの異常をすぐに発見し処置することができます。また、歯磨き指導を行っている小児歯科もあるため、健康的な歯を維持するためには定期検診が効果的です。

サンシャイン歯科では、小児歯科と予防歯科を併設しております。赤ちゃんに虫歯菌を感染させないための指導や、初めて歯が生え始めたときからのケアプログラムもご提案しますので、お気軽にご相談ください。