【高松】インプラントの寿命とは

インプラント治療は高額な費用がかかるので、どのくらいの期間持たせることができるのか、寿命については気になるところです。インプラントの寿命とは、顎の骨にインプラントが残っている状態をいいます。

インプラントの寿命は、厚生労働省の委託事業である「歯科保健医療情報収集等事業」によると、平均寿命は10年から15年で、この期間に上側のインプラントが残っている率はおよそ90％、下側だとおよそ94％とされています。
つまり、90％ほどの人は平均寿命といわれる10年から15年を超えて、インプラントが顎の骨に残っています。40年ほど持つケースもあるようで、基本的にインプラントは長く使い続けられると考えられます。

インプラント治療を行う際に、費用の安さだけで歯科医院を選ぶ方がいらっしゃいます。費用の安さで歯科医院を選ぶと、必要なコストをカットして安い費用を実現していることがあるので、10年持たない場合があり注意が必要です。高ければ安心というわけではありませんが、安すぎる場合に気をつけなければなりません。

【高松】インプラントが高額な理由

インプラントの治療は高額であることが知られています。費用が高いことから、インプラント治療を諦める方もいらっしゃるようです。なぜ高額なのか、インプラントの費用の理由を解説します。

1．外科手術が必要なため

インプラント治療では歯茎を切開して顎の骨を出し、人工歯根を埋め込みます。骨だと頑丈なイメージがあるかもしれませんが、細菌に対するバリアは内臓よりも骨のほうが弱いのです。骨が細菌に感染すると大変なので徹底した滅菌が必要で、衛生管理にも時間や費用がかかります。

2．自由診療のため

インプラントは自由診療なので、治療にかかる費用が高額になってしまいます。医療保険が適用される治療とは、機能の回復のための治療や最低限の生活を保障するための治療を想定したものです。インプラント治療を行わなくても、入れ歯やブリッジでの治療が可能なために健康保険は適用されません。自由診療は歯科医院が自由に価格を設定できるために、歯科医院ごとに違いがあります。

3．材料費がかかるため

インプラント治療には、骨に埋めるインプラント体の他にも多くの材料が使われています。歯の部分の人工歯冠や、人工歯冠とインプラント体とを接着させているアバットメントなどがあり、材料の種類によっても費用は異なります。人工歯冠では、金属やセラミックの他にジルコニアなどもあり、複数の種類から選べる歯科医院もあれば使う種類が決まっている歯科医院もあるので、希望がある場合には事前にしっかりと確認をすることが必要です。使う材料の種類によって、強度や審美性に違いがあります。

4．治療に長期間かかるため

インプラント治療はインプラント体から人工歯冠まで、一度に装着するのではありません。インプラント体を埋め込むと、骨にしっかりと固定されるまで待ち、固定できてから人工歯冠を装着します。インプラント体の埋入から固定されるまでは、3ヶ月から5ヶ月の期間が必要です。また、顎の骨に問題がある場合には骨再生治療を行わなければならないのですが、骨再生治療には数ヶ月かかります。

【高松】インプラントとの違いは？

歯を失った場合の治療には、インプラントの他にブリッジや入れ歯があります。インプラントはブリッジや入れ歯と、どのような違いがあるのかをご紹介します。

1．インプラント

審美性に優れ、噛む力や噛み合わせも自然な歯との違いはほとんど感じられません。安定感もあり、他の歯への影響もありません。

2．ブリッジ

ブリッジは使う素材によって、自由診療と保険適用に分かれます。自由診療で使われるものは審美性に優れますが、保険適用のものだと金属になる場合もあります。噛む力や噛み合わせは自然な歯とあまり違いはないですが、やはり自然な歯と比べると限界はあります。ブリッジを入れるときには、隣接する歯を削らなければならないことが、インプラントとの最大の違いといえるでしょう。

3．入れ歯

入れ歯は金属のバネが目立つケースもあり、審美性はどうしても劣ってしまいます。噛む力や噛み合わせについても、負担が大きく他の歯に影響してしまうこともあるので注意が必要です。バネをかけている歯に、負担がかかってしまいます。

上記がインプラントやブリッジ、入れ歯の特徴です。インプラントはブリッジや入れ歯と比べると、費用がかかるということと治療期間の長さ、治療には手術が必要という点が負担になります。しかし、使い心地に関しては、すべてにおいてブリッジや入れ歯よりも優れています。

【高松】インプラントはメンテナンスが重要

インプラント治療を行った後は、定期的なメンテナンスが必要です。メンテナンスが必要だということに抵抗を感じる方もいらっしゃるようです。確かに、虫歯などの不具合があるときにしか歯医者に行かない方にとっては、何も不具合を感じない状態でメンテナンスに通うことは面倒かもしれません。しかし、インプラントのメンテナンスだけではなく、他に虫歯ができていないか、歯周病になっていないかなどの定期検診も兼ねていると考えれば、通う価値は十分にあるといえるでしょう。

インプラント治療で人工歯冠を装着すると、インプラント治療が完了したと思いがちです。健康な歯に戻ったような感覚になるので、治療が完了したと考えても無理はないかもしれません。しかし、治療が完全に終了したというわけではなく、インプラントを入れた後は定期的なメンテナンスが必要なのです。なぜインプラントには治療を終えた後も定期的なメンテナンスが必要なのか、その理由を解説します。

1．インプラント周囲炎の予防

インプラントの周囲の組織に歯周病菌が感染すると、インプラント周囲炎を発症します。インプラント周囲炎は歯茎の炎症ですが、進行すると顎の骨を溶かして破壊が起こります。さらに進行すると、インプラントが脱落します。原因や症状は歯周病と同じですが、天然の歯に起こる歯周病よりも人工のインプラントのほうが進行のスピードが早いので、定期メンテナンスでの早期の発見が大切です。

2．インプラントの不具合の発見

インプラントを入れた直後にはピッタリとフィットしていても、使っていると負荷がかかり、ネジが緩んだり噛み合わせが合わなくなってしまったり、様々な不具合が起こることが考えられます。不具合が起こっているのを放置してしまうと、インプラントの寿命を縮める原因になりかねません。自分では気づかないような不具合もあるので、定期メンテナンスで不具合を見つけることでインプラントを長持ちさせることができるでしょう。

3．インプラントの保証

インプラントにはメーカーや、歯科医院独自の保証制度がついている場合があります。ほとんどの場合は定期メンテナンスを受けていることが、保証を受けるための条件となっているようです。保証期間内に破損などが起きた場合、保証を受けられるのと実費でつくり直すのとはまったく負担が異なります。何かあった場合にきちんと保証が受けられるよう、定期メンテナンスにはきちんと通いましょう。

上記が、インプラントに定期メンテナンスが必要な理由ですが、定期メンテナンスの頻度や内容について見てみましょう。
定期メンテナンスに通院する頻度は、1年に2回から3回が一般的です。しかし、インプラントを入れたばかりの時期や、状態が良くない場合にはさらに回数が増えることも考えられます。

メンテナンスでは、インプラントの緩みや破損、周囲の状態を見ることはもちろんですが、口の中全体のチェックが行われます。レントゲンで骨の状態を確認し、必要があればCT撮影を行ってさらに詳細に確認が行われます。また、専用の機械を使用して、インプラントをキレイにクリーニングしてもらえます。