勉強会だより・セミナーのお知らせ

2019.12.28

歯周病について勉強しました。

『歯周病予防で大切な事!』
歯周病予防で大切なことは、①物理的にプラーク(歯石)を除去する事と②口腔内の菌のコントロールを行うことです。①の物理的なプラークの除去は食後のハミガキやフロス、定期的な歯科での歯石除去がこれに当たります。お家での口腔ケアと歯科でのメンテナンスは歯周病予防の両輪になります。どちらが欠けてもいけません。歯周病は、痛み等の症状が無く、気がつけば進行して歯を失ってしまう恐ろしい病気です。症状が無いからといって、歯科でのメンテナンスを疎かにしていると、気がついたときには歯が大きなダメージを受けているかもしれません。②の菌のコントロールに関しては、口腔内の悪玉菌の数をコントロールする事が大切です。お家ではハミガキの時に、洗口剤を使って殺菌し、菌の活動を抑え、歯科では、定期的に歯石を取って菌の塊を除去する事が大切です。歯石は単なる汚れではなく、菌が集まり固まって巣の様になっている物です。これをしっかり取らないと、せっかく治療してもすぐに再発してしまいます。

『歯周病菌は全身を駆け巡る!』
歯周病により歯ぐき下がり、血管が傷つくと歯周病菌は血管内に進入し、体中を駆け巡ります。体内に入った歯周病菌は様々な悪影響を引き起こします。例えば、糖尿病の方が歯周病になるとインスリンの働きを歯周病菌が阻害し、症状を悪化させてしまいます。また、脳梗塞や心疾患になる確率を歯周病菌が引き上げてしまいます。これは、血管内で歯周病菌がプラークのような固体を血管内で作るので、これにより血管が詰まりこれらの疾患を引き起こしてしまいます。また、妊娠中の方は歯周病になると早産の確率が上がります。このように歯周病は口の中だけでなく、全身にダメージを与える恐ろしい病気です。

『治療できないからこそ予防が大切!』
歯周病は一度かかってしまうと治療が出来ません。だからこそ、日々の予防で進行しないようにコントロールする事が大切です。失う前にしっかり予防しましょう。歯周病にかかってしまった方の多くは、こんな事なら予防に力を入れておけばよかったとおっしゃいます。歯は一生ものです。しっかりメンテナンスして、いつまでも食事を楽しめるように、していきましょう