勉強会だより・セミナーのお知らせ

2019.9.28

M’sミーティングをしました

みなさんこんにちは。サンシャイン歯科の笹井です。気温も下がり、秋が近付いてきているのが分かりますね。最近は朝夕で寒暖の差が大きくなっています。この時期は体調を崩しやすい時期になります。手洗いうがいをしっかり行い、栄養を取って体力の消費に備えましょう。今日は歯ぎしりについてのお話です。

『歯はとっても頑張り屋!小さい体で大きな力を支えます!』
歯はおそらく皆さんが思っている以上に力のかかる部分になります。食事など物を噛むときはもちろん、日常の中でも無意識に噛んでいたり、緊張すると噛み締めてしまったり、寝ている間に歯ぎしりが起こったりと頻繁に力がかかっています。物を噛むときには、大体その人の体重と同じくらいの力が歯にかかっています。アスリートの方や、力仕事をされている方は、かみ締める機会も多くなるので、その分瞬発的にかかる力は、かなり大きくなります。

『油断大敵!歯ぎしりによる歯へのダメージ!』
小さな体で大きな力を支えている歯だからこそ、負担がかかりダメになる事も多いです。2018年の調査では、歯を失う原因の第3位が歯根破折(歯の根っこが折れてしまう事)でした。もちろん事故等で折れてしまうケースもありますが、それよりも歯ぎしりや食いしばりなどの日常的に力がかかってしまう事で、耐え切れずに歯が割れてしまうケースが多いです。歯の根っこが割れてしまうと、抜くしかなくなるので大切な歯を失う事になってしまいます。たかが歯ぎしりと我慢しないで、朝起きたときにアゴが痛かったり、歯が欠けていたり、ご家族からの指摘があったり、歯ぎしりの兆候があれば一度歯医者さんにご相談ください。歯を失う主な原因ベスト3(1位歯周病、2位虫歯、3位歯根破折)どれも予防が大切です。失う前にしっかり対策していきましょう。

『ご存知ですか?本当は怖い銀歯のリスク』
 日本である程度の大きさの虫歯になり、保険診療を選択するとメタルを使った物が選択されます。例外的に近年保険に降りてきたCAD/CAMクラウンというメタルフリーな素材もありますが、使える場所や状態が指定されており限定的です。日本ではメジャーな銀歯ですが、口腔内への意識の高い海外では、かなり前から使われていません。理由は、審美的にも、健康的にも人体へのリスクが懸念される為です。銀は素材の性質として水に溶けやすく、長期間身体に取り込まれることで、金属アレルギーを引き起こすリスクがあります。また、溶けた銀が歯茎の目に見えない小さな傷に入り込み、刺青のように歯茎を黒く変色させてしまうメタルタトゥーと呼ばれる状態を作り出してしまいます。また、神経を取った歯は弱ってしまうが、そこに歯よりも硬いメタルを装着する事で、大きな力がかかったときに、歯根が折れてしまうリスクがあがります。歯を失う原因の3位に歯根破折が入ってきているのも、こういった銀歯の普及の影響もあるように思います。どうしても、保険と聞くと、国が認めた安全な治療というイメージがありますが、実際はそうではなくリスクを抱えたものになるので、治療をされる際は、歯医者さんによく話を聞いて、将来を考えた選択をして頂ければと思います。
 ただ、そもそもそういった事態にならない為にも、毎日のおうちでのケアと定期的な歯科でのメンテナンスが大切になってきます。おうちでは、ハミガキと併せて、フロスや歯間ブラシを使いましょう。フロスや歯間ブラシは忙しければ、夜だけでもかまいません。やる事が大切です。歯科には3ヶ月~半年に一度メンテナンスに行きましょう。どんなに完璧にハミガキをしても、歯石は生まれます。これは、歯石が汚れではなく、菌の塊なので、生きている以上付着するのは仕方のないことです。ハミガキでは除去できないので定期的にプロに取り除いてもらいましょう。