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2018.8.4

ランチミーティング

学校での虫歯検診を受けて

みなさんこんにちは。サンシャイン歯科の笹井です。子供たちは夏休みに入って夏を満喫しているころだと思います。大人たちはもうすぐお盆ですね。まとまった休暇を取り、普段できないことをされる方も多いのではないでしょうか。まだまだ猛暑が続きますが、体調に気を付けて熱中症にならないように、こまめな水分補給を心がけていきましょう。

今回は学校で行われた虫歯検診の結果を受けて、ショッキングなデータがまとめられましたのでご紹介させて頂きます。

 

「大人が子供の口腔環境へ関心を持ってあげる事が大切です。」

毎年6月に全国の学校で行われている虫歯検診の結果、虫歯があると判断された子供の過半数が治療を受けていないことが全国保険医団体連合会の調査で分かりました。さらに、虫歯が10本以上ある口腔崩壊状態の子どもがいると答えた学校は3割もあったそうです。子供のお口の状態は、保護者の方の口腔衛生への関心によって大きく変化します。痛くなければ歯科に行かなかったり、学校の検診で要治療になっていても子供が痛いと言っていないので大丈夫と勝手に判断したりすると、虫歯を悪化させてしまう原因になってしまいます。その結果、子供の大切な永久歯の神経を取らなければいけなくなったり、最悪抜歯になってしまったりします。

「学校検診は大切です」

学校検診は歯科を受診するきっかけとなる大切な検診です。もちろん、限られた設備、環境の中、短時間で行われる検診になるので、結果は簡易的なものになります。歯科の様に明るいライトや、レントゲンが使えるわけでもなく、短時間で一人一人を診ていく事になるので、少しでも怪しければ虫歯にチェックが付く事が多いです。普段歯科での検診に通われている方の中には、歯科健診の直後に行われた学校検診で要治療にチェックがあり、不安になられた方もいらっしゃるのではないでしょうか。この場合、再石灰化で修復可能な小さい虫歯の為歯科で経過を見ていたり、汚れで黒くなっておりその部分が虫歯と判断されていたりするケースが多いです。もし、学校の用紙に要治療のチェックが入っていた場合は、念のため歯科を受診し相談してみましょう。

「子供の口腔内環境は大人が注意してあげましょう」

今回発表された調査結果の中には、虫歯が進行しすぎて、中学生にして永久歯が数本しか残っていなかったケースや、噛むところがなく、はさみなどで細かく刻んで食事をとっているといったケースもあったそうです。未だに、大人の中には乳歯は生え変わるから虫歯を放って置いても大丈夫と考えている方もおり、虫歯のない、または少ない子と虫歯が多く、口腔崩壊になっている子の格差が開いており、二極化が進んでいるとの意見もありました。歯は削ると元に戻りません。乳歯だから大丈夫、このくらいなら大丈夫と思わずに、異変があれば歯科を受診させてあげてください。早期治療や予防が虫歯対策では重要です。家族で協力して予防に取り組んでいきましょう