2018.2.24

お口だけの病気じゃないの!?本当に怖い歯周病の解説「弘誠会全体ミーティング」

みなさんこんにちは。

ホワイトニングからインプラント、虫歯まで何でもおまかせサンシャイン歯科です。

今週は弘誠会全体ミーティングのご報告です。

○歯周病ってご存知ですか?

みなさんは歯周病ってご存知ですか?何年か前から、歯磨き粉や歯ブラシのCMでも歯周病に訴求した商品をよく見かけるようになりました。歯周病になると歯茎が痩せ細り、最終的に抜けてしまうという怖い病気です。実際、TVCMでも歯が抜ける大きな原因の一つとして歯周病が紹介されているものも多いです。しかし、歯周病には歯が抜ける要因となる以外に、もっと怖い特性があるのです・・・。

○想像よりもこわーい歯周病

歯周病はお口の中の歯周病菌が活発に動き、毒素を撒き散らす事で身体が過剰に反応し、歯茎を分離させようとしてしまい、結果歯茎が歯から分離し、グラグラしてしまいます。さらに、歯周病菌は血液が大好きなので、血管内にも進入し、体中を駆け回ります。歯周病になると、歯茎から血が出やすくなるのは、こういった歯周病菌が血液を出させようとする働きによるものです。血管に進入した歯周病菌は、毒素を発生させ、血管内にドロドロの粥状物質(歯に出来るプラークのような物)を作り、動脈硬化の原因となります。これが脳の血管の細い部分で起こると脳梗塞、心臓の血管で起こると心筋梗塞となり、とても危険です。歯周病の人は、健康な人と比べて心筋梗塞のリスクが2.8倍、脳梗塞のリスクが3倍、低体重出産のリスクが7倍と跳ね上がります。

○糖尿病と歯周病で負のスパイラル

歯周病の方が糖尿病にかかると、糖尿病の症状を悪化させてしまいます。原因は歯周病菌が毒素を出すと、身体がTNF-α(細胞を切り離そうとする働きを持つ活性物質)を分泌し、それがインスリンの働きを阻害してしまう為、高血糖に繋がり、病状が悪化してしまいます。

今回の勉強会では、こういった歯周病についての研修を改めて行い、新しいスタッフはもちろん、全スタッフで知識を共有しました。歯周病はお口の中だけの病気ではなく、身体全体に影響を及ぼすとっても怖い病気です。私たちも医療従事者の一人として、歯周病の恐ろしさを患者様に正しく伝え、予防や治療に尽力させて頂きます。

 

~歯周病にならない為に、お家と歯科での予防の重要性~

今回勉強会で学んだ歯周病の怖さの一部を皆様に紹介させて頂きました。歯周病予防には毎日お家でのハミガキ、フロスと定期的な歯科でのメンテナンス(歯石やプラークの除去)が大切です。健康な方はもちろん、妊婦さんや糖尿病の方は特に歯周病対策が重要になってきます。この記事を通して少しでも歯周病予防の大切さが伝わればと思います。何か気になることがあればご相談下さい。スタッフ一同お待ちしております。歯周病は、長く付き合っていく疾患です。歯周病菌に大切な歯を抜かれる前に、予防意識を高め、一緒に大切な歯を守って生きましょう。