院内ニュース

2018.4.28

美しい笑顔には歯並びの影響が大きい!?子どもの矯正治療の説明

皆さんこんにちは。サンシャイン歯科の笹井です。4月に入り気温もかなり暖かくなりましたね。町の桜も満開で景観が美しいですね。さて、4月は始まりの季節です。入園、入学、就職等新生活をスタートされる方も多いですね。今回は、矯正に関するお話です。

~歯並びが人に与える印象について~
皆さんはハロー効果という言葉をご存知でしょうか?これは心理学の用語で、簡単に説明すると、人が他人を評価するときに、見た目や肩書によって、勝手にその人がどんな人か推測し、印象を決めてしまう心理現象の事です。例えば、優しそうな顔をしている人は、きっと優しくて人を大切にする好青年だと勝手に思ってしまったり、大学の教授という肩書があれば、きっと頭が良くて勤勉な人だと思ってしまったり、勝手にその人のイメージを作ってしまうのです。人が、情報を判断する際には、視覚、嗅覚、味覚、感覚等多くの要素がありますが、中でも視覚が情報処理に与える影響は大きいです。つまり、清潔にしたり、明るい表情で相手に接すれば、それだけで相手に良いイメージを持ってもらえる確率は高くなります。特に、歯並びが与える影響は大きいです。歯並びがきれいだと、顔全体がすっきりして、とても清潔な印象を与えます。

~悪い歯並びの代表パターン~
① 受け口
受け口とは、いわゆる反対咬合(はんたいこうごう)です。下の歯が上の歯の前に出てしまって、咬み合わせが反対になっている状態です。
奥歯に虫歯が生じやすくなり、サ行やタ行の発音が不明瞭になってしまう場合があります。

② 開咬
開咬(かいこう)とは、奥歯を噛んでも前歯や横側の歯の上下に隙間ができてしまい、きちんと咬み合わせることができない状態です。
咬み合わせがズレてしまっているため、前歯でものを噛み切ることができませんし、通常よりもものを咬むときに使う咀嚼筋(そしゃくきん)という筋肉にかかる負担が大きく、顎関節症のリスクも高くなります。審美的な問題ばかりか、健康面に与える影響も少なくありません。開咬の症状は前歯に表れることがほとんどですが、まれに横側に見られます。

③ 出っ歯
上の前歯が強く前に突き出ていたり、上顎全体が前方に傾いていたりする状態のことです。上顎前突(じょうがくぜんとつ)とも呼ばれます。外見に及ぼす影響が大きく、精神的負担を抱えてしまうケースが少なくありません。

口が常に開いた状態になりやすく、口内が乾燥してしまうことから、虫歯や歯周病になりやすい環境が作られます。また、当然食べ物を適切に噛むことが難しいため、子供の健全な成長を妨げてしまう恐れもあります。

~矯正治療のまとめ~
矯正治療は顎変形症など一部を除いて保険のきかない自費治療です。
治療期間も長くこの間違和感の強いワイヤーを巻き、虫歯になる危険も犯さなければなりません。
歯科治療のなかでも開始から終了までのハードルが高い治療の一つです。
しかしながら、矯正治療は単に歯並びがよくなるということだけではなく、Eラインが整い、横顔のプロフィールが改善され、口元がすっきりと引き締まり、顔貌に非常に良い変化をもたらします。
今まで、自分の口元の悪さを気にして大きく口を開けて笑えなかった方が矯正治療を行って自分の笑顔に自信が持てるようになったという話はよく聞きます。人に与える第一印象で笑顔のすてきな方はアドバンテージが高いでしょう。
そのことがよい人間関係をもたらし、大げさに言えばその子の人生が変わることさえあるかもしれません。
機能的な面では、歯列矯正で咬み合わせを改善することで、食べ物を上手く咬めるようになると、固い物も食べられるようになり、胃腸への負担も減ります。
おいしいものがしっかり食べられて、すてきな笑顔でワンランク上の人生を送っていただける矯正治療は非常にメリットの高い治療だと考えています。