2018.9.15

喫煙は歯周病を悪化させます!

  • 『喫煙が身体に与える影響』

皆さんこんにちは、サンシャイン歯科の笹井です。8月も終わりそうですが、まだまだ暑い日が続きますね。小まめな塩分と水分補給を忘れずに、体調管理に気をつけていきましょう。今回は喫煙と歯周病の関係についてのお話しです。

『喫煙が身体に与える影響』
国内における喫煙者の割合は年々減少傾向にあり、厚生労働省の調査によると現在喫煙者の割合は19.3%になっているようです。男性が約3割程、女性が約1割程になっております。タバコに含まれるニコチンは依存性が高く、葉を燃やす事で発生するタールや様々な有害物質には身体にとって悪影響を与えるものばかりです。皆さんご存知かとは思いますが、タバコは各種癌の原因になり、身体全体の癌発生率が非喫煙者と比べて上がってしまいます。特に咽頭癌に関しては、原因の9割近くが喫煙によるものと言われており、大変危険です。また、虚血性心疾患(狭心症や心筋梗塞)になるリスクが、非喫煙者と比べて3倍にも上がってしまいます。口腔内においても、喫煙は歯周病にかかりやすく、治りにくくしてしまいます。タールやニコチンで歯が汚くなってしまうだけでなく、歯石や汚れが付着しやすくなり、菌が定着しやすくなってしまうのです。付着した菌は血液を通して身体全体を駆け回り、様々な病気を併発し易くしてしまいます。喫煙による身体への悪影響は皆さんご存知の通り大変怖いものとなっております。

『歯周病と喫煙について』
タバコを吸う事で発生する一酸化炭素は血管を収縮させてしまい、血液を出にくくします。歯周病にかかっている方がハミガキをすると出血する場合が多いのですが、タバコの影響で、出血が少なかったり、出血しなかったりするので、症状に気付きにくく、歯周病が悪化しやすくなってしまいます。また、血管が収縮しているので、歯茎への栄養供給量が減少し、さらにニコチンによる免疫力の低下も行われ、歯茎の再生能力が低下してしまいます。また、ヤニが歯に付くことで菌が歯の表面に付着しやすくなり、菌の活動が活発になってしまいます、その結果、口腔内をバイ菌が飛び回り、飲み込まれ体中を駆け巡っている状態が出来上がってしまいます。

『禁煙への挑戦』
喫煙が身体に与える怖い影響に関しては、皆さんご理解頂けたかと思います。「そんな事知ってるよ」と思われた方、「まさかここまで悪影響とは思わなかった」と思われた方、色々いらっしゃると思います。身体への影響だけではなく、今年から更なるタバコの値上げが決定し、お財布への影響も年々増加しています。この機会に禁煙を始めてみてはいかがでしょうか?今は禁煙外来もあり、本格的に禁煙をサポートしてくれる体制も整っています。未来の自分の為、また周りの家族の為にも一度取り組んでみる事をおススメします。身体にとって禁煙はメリットだらけですよ♪