2018.7.26

お口のトラブルと栄養の関係について(2018年7月ラジオ放送にて)

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7月も下旬に入り、本格的な夏が始まりましたね。今年は気象庁が緊急発表を行う程、暑い日が続いています。水分や塩分補給をこまめに行い、熱中症対策をしっかりしていきましょう。特に外で長時間活動される方は、水分補給と休憩を適度に行い、十分注意して活動してください。

『栄養補給は身体の為だけではなく虫歯や歯周病の予防にも重要です!』
身体の栄養補給にはミネラルが大切とよく言われますが、お口の中のトラブル予防にもミネラルは重要なんです。日本では13元素(亜鉛・カリウム・カルシウム・クロム・セレン・鉄・銅・ナトリウム・マグネシウム・マンガン・モリブデン・ヨウ素・リン)が健康増進法に基づく食事摂取基準の対象として厚生労働省により定められています。 生物の種類や性別、成長段階によって必要な種類や量は異なり、すべての要素は適度な量を摂る事が良く、欠乏症だけでなく過剰摂取も病気の原因ともなります。 ミネラルは人の体内で作ることは出来ないため、毎日の食事からとる必要があります。この栄養のバランスが崩れると、唾液や免疫系の機能が低下し、歯周病が悪化する要因になってしまいます。

『歯科栄養学とは?』
皆さん歯科栄養学という言葉をご存知ですか?これは歯周病の予防の為に知っておくべき食事と栄養の役割、口腔がんや口腔の慢性炎症などの口腔疾患を予防し、う蝕や歯周病から歯を守る栄養学です。それによると、栄養不足に陥ると唾液の機能が低下し、歯周病の進行を速めてしまう可能性があります。逆に、抗酸化物質(ビタミンC, β-カロチンとビタミンE)を摂取することで酸化ストレスの軽減に繋がります。酸化ストレスは歯周組織の破壊を引き起こし、歯周病を悪化させる要因となります。抗酸化物質を適度に摂取し、口腔内の栄養状態を良好に保つ事で、お口のトラブルの予防に繋がります。特に、ビタミンCやβ-カロチン、ビタミンEなどのビタミン類は体内合成が出来ないため、毎日の食事で補給しましょう。

『虫歯予防のために知っておくべき栄養学』
虫歯予防のために重要な栄養学として以下の事があげられます。
1.砂糖は虫歯の最大の危険因子である。
2.フッ素は、虫歯を減少させる予防因子である。
3.チーズと牛乳(カルシウム、リンとカゼイン)は、虫歯の予防因子である。
4.全粒穀物、ピーナッツ、硬いチーズとガム(砂糖なし、キシリトール配合)は、虫歯の予防因子である。
砂糖が虫歯菌の大好物で、その働きを促進してしまう事は皆さんご存知かと思います。その一方で、牛乳、チーズ、ピーナッツ等、虫歯に対して予防の効果を与えてくれる食品もあるんです。もちろん、食べるだけで虫歯にならないという事ではなく、歯磨き等のケアを行う事前提で栄養に気を付けてもらえれば、歯周病や虫歯の予防に効果的という事です。
糖の過剰摂取には虫歯のリスク以外にも肥満のリスクが伴います。暑い時期なので、ジュースやアイスといった冷たくて甘いものをついつい食べ過ぎてしまい易くなりますが、毎日の生活で注意してしっかり予防していきましょう。